Google ドキュメントから画像を保存する方法(本当に使える6つのやり方)
Google ドキュメントには「画像を保存」に当たるメニューがありません。画像を右クリックしても表示されるのはエディタ用のコマンドだけです。それでも、何もインストールせずに、どの画像でも元の画質のまま取り出すことができます。いちばん手っ取り早いのは次の2つです。画像を右クリックして Keep に保存を選ぶ(画像1枚だけのとき)か、ファイル → ダウンロード → ウェブページ(.html、zip形式)を使ってドキュメント内の画像をまとめて取り出すか。 コピーが制限されている場合や、とにかく画面に映っているものをサッと保存したいだけなら、スクリーンショットを撮ってブラウザツールに貼り付ける方法がどんなときでも確実に使えます。
このガイドでは、6つの方法すべてと、それぞれがどんな場面で最適かに加えて、誰も説明してくれない「なぜ、コピーしたドキュメントの画像を多くのアプリに貼り付けても何も起きないのか」まで解説します。
なぜ Google ドキュメントは右クリックで保存させてくれないのか
Google ドキュメントは普通のウェブページではありません。ドキュメントは Google 独自のエディタレイヤーの中で描画されているため、右クリックするとブラウザのメニューではなくエディタのメニューが開きます。そのメニューにあるのは「切り取り」「コピー」やコメント機能だけで、ダウンロードは用意されていません。
さらにもう一つの落とし穴があります。ドキュメントの画像を選んで Ctrl+C を押すと、Google はクリップボードに画像そのものではなく内部参照を書き込みます。これが、多くのツールに貼り付けても何も出てこなかったり、ただのリンクになってしまったりする原因です。スクリーンショットにはこの問題がありません。必ず本物のビットマップ画像がクリップボードに入るからです。だからこそ、後述の方法3は、ほかのすべてがブロックされていても機能します。
方法1:Keep に保存 ― 画像1枚のときに最適
昔から知られている定番の裏技で、いまでも画像を1枚だけ元の画質で取り出す最速の方法です。
- ドキュメント内の画像をクリックして選択します。
- 右クリックして Keep に保存 を選びます(アカウントによっては その他の操作を表示 の中にあります)。
- 画面右側の Google Keep サイドパネルに画像が表示されます。
- そのパネル内で画像を右クリックし、画像を保存 を選びます。ここではもう普通のブラウザ上の画像なので、このメニューが使えます。
こうして手に入るのは、Google が保存しているフル解像度のファイルであって、圧縮されたコピーではありません。
方法2:ウェブページとしてダウンロード ― 全画像を一括で、元の画質のまま
ドキュメント内のすべての画像を一度に取り出せる、唯一の標準機能です。
- ファイル → ダウンロード → ウェブページ(.html、zip形式) を選びます。
- ダウンロードしたファイルを解凍します。
- 中の images フォルダを開きます。ドキュメント内のすべての画像が、それぞれ別ファイルとして入っています。
知っておきたいクセが2つあります。ファイル名は image1.png、image2.png… のように連番で付けられますが、この番号がドキュメント内での画像の並び順と一致しないという報告がよく上がっています。名前ではなくサムネイルで見分けましょう。
もし、いろいろな形式が混ざった20個の味気ない名前のファイルを抱えることになったら、そのまま丸ごと paste-to-download に放り込んでみてください。PNG・JPG・WebP へ一括変換して zip に再パックしてくれます。しかも処理はすべてブラウザ内で完結し、サーバーには何もアップロードされません。
方法3:スクリーンショット+貼り付け ― 閲覧専用ドキュメントでも使える
ドキュメントが閲覧専用でコピーが無効になっている場合(オーナーがそう設定できます)、方法1と2は使えないことがあります。しかし、スクリーンショットはブロックできません。
- 画像が画面上で実寸で描画されるよう、ドキュメントの表示倍率を 100%以上 にします。
- 対象の範囲をクリップボードにキャプチャします。
- Windows: Win + Shift + S を押して、画像の上をドラッグします
- Mac: Cmd + Ctrl + Shift + 4 を押してドラッグします(Ctrl を加えると、デスクトップではなくクリップボードに保存されます)
- Chromebook: Ctrl + Shift + Show Windows。ChromeOS はスクリーンショットを自動でクリップボードにコピーします
- paste-to-download を開き、Ctrl+V(Mac は Cmd+V)を押します。
- すぐに画像が表示されるので、PNG・JPG・WebP のいずれかでダウンロードします。
正直な注意点として、スクリーンショットは画面のピクセルをキャプチャするため、画質はディスプレイの解像度が上限になります。ロゴや図版、スクリーンショットのスクリーンショットなら見分けがつかないレベルですが、印刷に使う予定の写真なら、方法1か2で元のファイルを取得してください。
方法4:ウェブに公開
公開すると、ドキュメントが右クリックの効く普通のウェブページに変わります。
- ファイル → 共有 → ウェブに公開 を選び、公開 をクリックします。
- 生成されたリンクを開きます。
- 任意の画像を右クリック → 画像を保存。
終わったら忘れずに公開を停止してください(ファイル → 共有 → ウェブに公開 → 公開されているコンテンツと設定 → 公開を停止)。公開されたページは、リンクを知っている人なら誰でもアクセスできてしまいます。なお、この方法を使うにはドキュメントの編集権限が必要です。
方法5:Word としてダウンロードして取り出す
.docx ファイルは、実は中身が zip アーカイブになっていて、元の画像がその中に入っています。
- ファイル → ダウンロード → Microsoft Word(.docx) を選びます。
- ファイル名を
report.docxからreport.zipに変更します(Windows では先に拡張子を表示する設定にしておきます)。 - 解凍して word/media フォルダを開くと、元の画像ファイルがフル画質で入っています。
方法2より手順は多いものの、誰かから .docx を直接送られてきて、元の Google ドキュメントがもう手元にない、といった場面で役立ちます。
方法6:スマホやタブレットの場合
Google ドキュメントのモバイルアプリには、画像を保存するメニューがそもそもありません。実用的な方法は2つです。
- 手早く(どの端末でも): 画像のスクリーンショットを撮って切り抜きます。画質については方法3と同じ注意点があります。
- 元の画質で: モバイルブラウザで docs.google.com を開き、ブラウザを PC版サイト モードに切り替えてから、方法1の「Keep に保存」の裏技を使います。小さな画面では少し面倒ですが、本物のファイルが手に入ります。
結局どの方法を使えばいい?
| 方法 | こんなときに最適 | 画質 | 全画像を一括? |
|---|---|---|---|
| 1. Keep に保存 | 画像1枚をすばやく | 元のまま | いいえ |
| 2. ウェブページ zip | ドキュメント内の全画像 | 元のまま | はい |
| 3. スクリーンショット+貼り付け | 閲覧専用、スピード重視 | 画面解像度 | いいえ |
| 4. ウェブに公開 | 数枚だけ、自分が編集できる共有ドキュメント | 元のまま | いいえ |
| 5. .docx から取り出す | 誰かにメールで送られたファイル | 元のまま | はい |
| 6. スマホ/タブレット | モバイルしか使えない状況 | 場合による | いいえ |
覚え方はシンプルです。画像1枚なら Keep、たくさんならウェブページ zip、ブロックされているか急いでいるならスクリーンショット+貼り付け。
Google スライドやスプレッドシートでも使える?
スライド: ウェブページ書き出しはありませんが、同じ「中身は zip」の裏技が使えます。PowerPoint(.pptx) としてダウンロードし、.zip にリネームして ppt/media の中を見てください。ウェブに公開やスクリーンショットは、ドキュメントとまったく同じように使えます。
スプレッドシート: セルに挿入された画像がいちばんの難敵です。右クリック保存もできず、それらをきれいに含めてくれる書き出し方法もありません。ここで確実なのはスクリーンショット+貼り付けの方法です。
よくある質問
なぜ Ctrl+C で Google ドキュメントから画像をコピーできないのですか? ドキュメント内でコピーすると、クリップボードに入るのは実際の画像データではなく Google 内部の参照です。一部のアプリ(別の Google ドキュメントや Word)はそれを解決できますが、大半はできません。代わりに「Keep に保存」かスクリーンショットを使ってください。スクリーンショットなら必ず本物のビットマップが入ります。
Google ドキュメントのすべての画像を一度に保存するには? ファイル → ダウンロード → ウェブページ(.html、zip形式)を選び、zip の中の images フォルダを開きます。標準機能で一括保存できる唯一の方法で、しかも取り出せるのは元のファイルです。
これらの方法で画質は落ちますか? 方法1・2・4・5は、Google が保存している元のファイルをそのまま渡してくれます。画質が制限されるのはスクリーンショットの方法(方法3と6)だけで、こちらは画面に表示されている分が上限になります。
取り出した画像のサイズが大きすぎます。使う前に小さくできますか? できます。取り出したあとに、ブラウザ上で動く圧縮ツールに通してみてください。PNG を 100 KB 以下に圧縮するのは、見た目の劣化なしでも珍しくありませんし、適切な形式を選ぶ(写真なら PNG ではなく WebP)だけで、さらにサイズが半分になることもよくあります。
このための Chrome 拡張機能はありますか? いくつか存在しますが、それらはドキュメントへの読み取りアクセスを要求します。上で紹介した標準機能ですでにできることのために払うには、プライバシー面でかなりの代償です。このガイドの内容はすべて、いまブラウザにあるものだけで完結し、貼り付けと変換の処理もアップロード一切なしでローカルに行われます。